今回はデジ絵の色塗りで透明感を出す方法を紹介していきます。
レイヤー分けして描いていくことで、何度でも色を塗り直すことができるのがデジ絵のいいところですよね。
色の塗り方ひとつでデジ絵の雰囲気が大きく変わってきます。
いつもの塗り方に一手間加えるだけで、デジ絵に透明感をプラスできる素敵な方法を紹介します。
Contents
デジ絵における透明感とは?

透明感と検索すると、
透明である様子。透明であると思わせるような、純粋で濁りのないさま。
と、出てきます。
引用元:Weblio
一言に透明感と言っても、感覚は人それぞれなので想像するイメージは変わってきます。
人によって想像する透明感は様々ですが、私が想像するデジ絵にとっての透明感は、
- 透き通って見える
- 新鮮
- つややか
- 明るくキラキラしている
です。
では、デジ絵でこれらの要素が出せるような色の塗り方を紹介していきます。
透明感を感じない塗り方

ベタ塗りや透明度0のブラシで塗りつぶしたデジ絵には透明感を感じられません。
色の塗りつぶし機能があるアプリだと、塗りつぶすのもワンタッチなので簡単に色塗りできるという点ではとても便利ですよね。
このりんごのデジ絵は、透明度0のノーマルのブラシで赤く塗りつぶしてみました。
りんごには見えますが透明感は0です。
透明感あふれるデジ絵の一例
SNS上で透明感あふれる素敵なイラストを見つけました。
iPadで描きました!
透明感を出すのに試行錯誤…!#雪国環奈イラコン#メルティクリームリップ pic.twitter.com/oxMQsI0neP— 宇宙宮エイミー (@soramiya_amy) September 19, 2020
透明感目指して描いた絵ですよ
iPadの良いところは線が綺麗に引けるところ。髪の毛の線がとても描きやすいです。ダメなところは肩がこる、眼が疲れるところ…、タブメイトが使えないところ…。 pic.twitter.com/0TJHGC8GS3— みゆ (@happymiyutan_33) September 16, 2020
アンケありがとうございました! 個人予想では宝石が一番少ないと思っていたので結果に正直びっくりです…う、嬉しい…😂💕💎
というわけで透明感を意識してiPadでフレンズケロギロちゃん習作✍️ 透明感って難しいナ〜〜!!😅 pic.twitter.com/IPAKuZyrin— コタチ (@U10_SUKI) May 29, 2018
キラキラ透き通って見える、素敵なデジ絵ですね。
デジ絵で透明感を出すコツは水彩ブラシを使う

デジ絵は使うブラシの種類を変えるだけでイメージがガラッと変わります。
透明感を出すのに1番向いているブラシは水彩ブラシです。
デジ絵ではブラシの透明度を調整することもできますが、透明なブラシで塗ることで透明感が出せるのか比べてみました。
水彩ブラシを使おう

水彩画風のブラシを使って塗っていきます。
水彩画とは水溶性の絵の具で描いた絵のことです。
その名の通り薄く透き通った水っぽいタッチのデジ絵に仕上がりました。
ブラシ自体に透明感があるので、同じ箇所を重ねて塗ったときにその部分だけ濃くなってしまいます。
また、塗っている最中にペンの細さを変えると色の濃さが変わってしまうので、その加減が難しいです。
ですが、うまくコントロールして塗るとこのブラシだけでも十分透明感を感じられますね。
水彩ブラシの種類を変えた場合

こちらは水彩ブラシの種類を変えて色塗りしたものです。
平筆水彩というブラシです。
描き始めからすぐに平らの線が出るので塗りにく感じますが、途中から部分的に色が薄くなるので、ただ塗るだけで透明感を醸し出せました。
水彩ブラシでグラデーションにする

水彩ブラシで同じ系統の色をグラデーションさせて塗っていきます。
塗った色の近い色を順番に選んで塗っていきます。
端に行くほど濃くなるように塗ることで、一色だけで塗った時よりもっと透明感を感じられますね。
ブラシの透明度を調整しよう

水彩ブラシ以外のブラシでも、ブラシの透明度を調整することができます。
赤でベタ塗りした時のブラシでブラシ透明度を半分にして塗り、水彩ブラシの透明感と比べてみましょう。
透き通っては見えますが、自動的に色の濃さを変化させてくれる水彩ブラシに比べると透明感が怠るのが分かります。
デジ絵の透明感を高める為にひと手間加えよう

平筆水彩ブラシで塗ったデジ絵に、さらに手を加えて透明感をアップさせていきます。
光を入れてプルプルにする

デジ絵に白いブラシで光を入れるだけで艶やかになり、透明感のあるイメージに近くなりますね。
艶があって新鮮でフレッシュな雰囲気になります。
つややかで美味しそうなりんごができあがりました。
線画をぼかす

線画をぼかして薄くするだけでかなり透明感を感じられます。
ただし、元の絵をレイヤー分けしていないとりんごの赤い色までぼかしてしまうことになります。
あとから編集することを考えるならレイヤー分けは大事ですね。
透明水彩(水)というブラシで線画をなぞると簡単にぼかすことができますよ。
白く縁取りする

りんごの周りを白くふちどりしていきます。
線画の上から上塗りしてみるとすっきり見えますよね。
線画がなくなるだけで雰囲気はガラッと変わります。
影をつけて立体的にする

水彩ブラシでりんごに影をつけていきます。
艶のあるりんごに影をつけることで透明感が増し、明るく爽やかなイメージにすることも可能。
ベタ塗りしただけのりんごと比べれば一目瞭然ですよね。
ベタ塗りしたデジ絵に透明感を出してみよう

初心者向けのデジ絵の描き方で描いた赤ちゃんのイラストに、今回紹介させていただいた方法で透明感を出してみました。

かなり透明感を出すことができました。
ベタ塗りより少し手間はかかりますが、雰囲気がガラッと変わるのが分かりますよね。
デジ絵に透明感を出す塗り方のまとめ
デジ絵に透明感を出す塗り方をまとめてきました。
少し手を加えるだけで見違えるほど雰囲気を変えることができますよね。
色塗りした後からでも修正できるのがデジ絵のいいところ!
細かくレイヤー分けをすることで、修正も簡単に行うことができます。
これからのデジ絵に生かしてもらえたら幸いです。